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2018年06月28日

日本人として

慰霊の日が過ぎた。

夏が来ると思うと同時に
次々に訪れる日々をおもう。

天皇陛下が日本人は忘れてはいけない日が4つあるとおっしゃったそうだ。

慰霊の日
長崎の原爆投下の日
広島の投下の日
終戦記念日
黙祷を行い、平和について考える。

世界における日本の役割の一つだ。

今の時期、様々なところで、戦争についての記事を目にする。

沖縄は日本国内で、唯一地上戦が繰り広げられた地だ。
隣に立っていた家族が、友達が、次の瞬間死んでいる。
今日は生きていた、と毎日確認することが普通だと言っていた。

砲弾や銃弾が嵐のように降り注ぐ中、
暮らしていたのだと思うと、
恐ろしさで、想像すら難しい。

住民を巻き込んでの地上戦だ。
そして、負けていく日本の最後の悲劇が
集団自決。
最近も生きて残られている方が
テレビでその時のお話をされていた。
青酸カリを飲んだり、手りゅう弾を使ったり。
そしてその前に我が子を手にかける。

悲惨極まりない。
沖縄の方は4人に1人は殺されているそうだ。

家族、友達、恋人。
たくさんの人を無くし、生き残った方たちは、
またそこからの悲劇があったと
利用者さんからよく聞かされた。

沖縄の人はセミを食べると話題のなったりするけれど、
草すらない中で、何でも食べて生き延びたと言っていた。
女性の戦争は性の戦争だとも言われた。

この仕事をしていてたくさんの利用者さんが
戦争の話をしてくださった。
何度も、涙を流して聞かせていただいた。

戦争の実相を、悲惨さを語り継がないとならないといけないと
私は思う。

そして時代はもう世界だ。
日本だけが戦争をしなければいいわけではない。
世界のだれもが幸せに安心して暮らせる世界を作らないとならない。

私たち大人はなにをおもい、何を子供たちに伝えるのか。

何度も繰り返すお話なのだが、
オバマ大統領の広島での演説は
私も、うちの子供たちも、
本当に感動するものだった。

私達は世の中を良くするために生きている。
私は、子供たちにその一つの歯車になってもらいたいと思っている。

スマホの普及の裏には、
たくさんの人たちの意思があり、努力があり、闘いがあり。
私達はその恩恵で、情報がすぐに入る
便利な世界を手にしている。

その恩恵は幸せになるために、平和であるために
使われるように。

その意思をもって生きていいかないと
この文明が戦争に使われたら世界は終わる。

ダースベーダーはいらない。
悪のエネルギーは強いかもしれないけれど、
それは違う。
モンスターズインクのエネルギーは笑いに変わった。

同じストーリーに、登場人物が変わって
映画は作られている。基本。
そこにはやはり平和への願い、人の心の優しさ。
そんなものが込められていて。

沖縄戦とは、なんだったのだろうか。
本質はどこにあるのか。
そして私たちはなにを思うのか。

絶対に忘れてはならないし、
語り継ぐことは沖縄の大きな使命だと思う。
体験された方のお話は
今からの国際社会に対して
大きな意味のあるメッセージだと思う。

日本人として4つの日を私も忘れずに、
またその時々、立ち止まって
考えていきたいと思う。









Posted by 恩田百栄 at 10:59